【BMW】貴重なFRハッチ! 1シリーズ(F20)の魅力、お教えします

BMWのエントリーモデルである1シリーズは、街中で3シリーズと同じか、それ以上の頻度で見かける車だ。

 

新車価格も抑え目で、最も手が届きやすいドイツ車の一つ。

 

かといって、手が抜かれているかと言えばそんなことはない。

 

今回は、そんな1シリーズ、中でも2021年段階で現行のF40ではなく、先代モデルのF20系、そして筆者の激推しモデルの魅力を伝えていきたい。

 

ハッチバックは良い…日常使いもスポーツ走行も!

 

現代のコンパクトカーの多くがハッチバックの形をとっている。狭い道での取り回しの良さと十分な積載性を両立できるのが最大の長所。

 

ノッチバックやクーペより積載性に優れ、ステーションワゴンよりも取り回しがいいため、日本のみならず、狭い道の多いヨーロッパでも大きな市場を誇るジャンル。

 

フォルクスワーゲン・ゴルフ、同社ポロ、アウディ・A3、メルセデス・Aクラス、BMW・1シリーズ、ここらの車種は日本でも毎日のように見かける欧州ハッチ達である。

 

しかし、利便性以外でもハッチバックというボディタイプは支持されがちだ。

 

コンパクトさ故に、スポーティさでも注目されることが多い。

 

これは国内外問わずで、国産であればインプレッサGRBおよびGRF、シビックタイプR、スターレットなど、ジムカーナや夜中の首都高でもよく見かけるような車種たち。

 

ドイツ車でも、ゴルフR、S3、RS3、A45、135i(140i)あたりが、スポーツカーのようなハッチバック、いわゆる「ホットハッチ」と呼ばれる車種たちだ。

 

コンパクトカーでありながら、そのポテンシャルは王道のスポーツクーペたちに匹敵する。

 

唯一無二のFRハッチ!!

 

しかし、コンパクトカーになるとどうしてもスペースの問題で、駆動方式は基本的にFFか、FFベースの4WDとなる。

 

そんなハッチたちの中でも異彩を放つのが、先代BMW・1シリーズである。

 

初代1シリーズ(E87)は当時の3シリーズであるE90型とプラットフォームを共有していたために、世にも珍しいFRのハッチが誕生したのだ。

 

E87型の後継であるF20も同じくFRを採用し続け、フルモデルチェンジまでFRを貫いたのである。

 

F20は2015年にかなり大幅なマイナーチェンジが施され、エクステリアからパワートレインまで変更されている。(型番もF20→F20LCIへと移行)

 

数多くのグレードが日本市場においても用意されていたが、中でも筆者が勧めたいのは3lモデルである135i(140i)、そして唯一のディーゼル仕様である118dである。

 

3000cc直6ターボハッチ

 

中でもM135i、及びM140iは、全幅1800cmほどの車体に3l直列6気筒ターボというBMWの上級モデルお馴染みのハイパワーエンジンを搭載する。

 

M140iに至っては0-100加速4.6秒の俊足を誇り、1400kgの比較的軽量なボディを340馬力という馬鹿力でグイグイ動かす。

 

直6ターボ縦置きのハッチ…この1フレーズだけでスポーツカー好きは多少なりとも反応してしまうのではないだろうか

 

ただ、ほんの若干ではあるのだが、エンジンスペックに対してボディが負けている、なんて話もある。

 

というのはおそらく、M135iとM140iは生粋の「M」ではないからかもしれない。

 

M135iとM140iは、M3やM5のような所謂「Mモデル」には該当せず、「Mパフォーマンス」という、通常モデルとMモデルの中間に位置するモデルなのだ。

 

MモデルとMパフォーマンスモデルの間には様々な差異があるが、その中でもひときわ大きいのが設計する順番である。

 

設計する順番ってなんやねん、そう思われるかもしれない。

 

簡単に言うと、設計する際にどのグレードをベースとして設計するのか、ということである。

 

Mモデルを頂点に置くシリーズは、まず始めに最上位のMを設計し、そのダウングレードという形で通常グレードを設置するため、どのグレードでもボディはガッチガチなのだ。

 

しかし、Mモデルを有しない1シリーズは「下から上」の設計なのである。つまり、M2ありきの2シリーズであるのに対し、116iや118iありきのM135i、M140i、ということだ。

 

だとしても、作りに対する妥協はない。

 

キビキビ動くハイパワーマシン、それがF20の3Lモデルである

 

でも3Lモデルは相場が高い!!

 

直6モデルは値が落ちにくいのか…2021年現在、5年落ちの2016年式140iは400万円を超える。

 

維持費もバカにならない。

 

税金はもちろんのこと、シリンダーの数が多ければ多いほど部品点数は増えるのは当然であり、プラグ交換も4気筒モデルより高くつく。

 

ディーゼルという選択肢

3Lは車体も高いし維持が大変そう…

 

そこで筆者が超個人的見解の上でオススメしたいのが、118d、つまりディーゼルモデルである。

 

えぇ〜ディーゼルかよ…。

 

そんな声が聞こえてくる気がしないでもないが、甘く見てはいけない。

 

2000ccディーゼルターボを搭載する118dは、ガソリンターボモデルである118iを14馬力上回る150馬力、そして何より、36.2kgmという大トルクを3000回転で発生させる。

 

1400kg程度の車体には十分以上のスペックを持っているのは間違いない。

 

そして燃費もいい!!!(ここ大事)

 

JC08モードで18km/L…これはE型ガソリン車オーナーの筆者には夢のような数値である。

 

燃料も軽油なので、維持費はガソリン車に比べても格段に抑えることが出来るだろう。

 

エンジン出力自体は3lには遠く及ばないものの、エンジンが小型なおかげでドライブフィールは軽量FRスポーツそのものといった感覚で、中古車価格も維持費も安く(2021年9月現在)社会人一年目や、下手すればバイト学生にも手が届くかもしれない。

 

まとめ

 

ドイツ製ハッチバックは数あれど、その中で唯一FRである先代1シリーズは、エントリーモデルでありながら、BMWが掲げる”駆け抜ける喜び”は抜かりなく体現されている。

 

E型とは異なり、F型ビッグマイナーチェンジ後のモデルは故障自体もかなり少なく、購入以来ノートラブルと言うオーナーが多い。

 

コンパクトぶっ飛びFRが欲しいと言う方には是非M135iなりM140iを、軽量でスポーティ、かつ維持費も気になると言う方には是非118dをおすすめしたい。

 

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