欧州車は高性能だけど高い…そんなイメージを持たれがちだが、実際は車種によってピンキリだ。
日本車も、100万円の軽自動車があればレクサスLSのような1000万円はくだらない車もそう少なくはない。同じなのだ。
今回は、お手頃な欧州車、特に日本の道路事情にマッチしたコンパクトカーの中で、欧州車らしいパフォーマンスをいかんなく発揮してくれる3車種を紹介したい。
1. フォルクスワーゲン・ゴルフGTI
日本の欧州車新車登録台数で例年1位のフォルクスワーゲンゴルフシリーズ。
そのスポーツグレードであるGTIは、コンパクトながら2000ccターボと、グレードによってはDSG(いわゆるDCT)の組み合わせを持つ。
正直普通車よりもスポーツカーに近い車だ。
2021年現在は8代目にあたるゴルフ8がリリースされており、今だからこそ勧めたいのが先代・ゴルフ7のGTIである。
詳細は追って別記事にて記載するが、正直スペックを踏まえると今の中古車価格はかなりお得だ。
もともとゴルフ自体がボディーがガッチガチで、欧州の安全性能試験(NCAP)でも最高点である”5″をマークしている。
多少電装機器の故障が目立つが、それ以外は非の打ち所があまりない。
2.アルファロメオ・ジュリエッタ
今回紹介する中では少し異彩を放つアルファ。
近年はジュリアやステルヴィオのようなそれなりのサイズ感を持った車種展開が目立つが、今回推したいのはCコンパクトモデルの「ジュリエッタ」だ。
最上級モデルであるクアドリフォリオやヴェローチェでなくても、しっかりと良い走りをする。
新規設計のコンパクト専用プラットフォームとフロントのマクファーソンストラット及びリアのマルチリンクサスペンションが非常にいい仕事をする。
随分と豪華な足回りだな~というのが第一印象だ。
そして何より触れるべきは、そのデザインだろう。
さすが元ピニンファリーナのデザイナーが関わっているだけのことはある。
一目で遊び心を感じさせるデザインが、何よりもこの車の魅力だと言える。
3.BMW・1シリーズ
BMWのエントリーモデルである1シリーズ。
こと先代のF20型は後輪駆動で、コンパクトカーでありながらBMW独特のFRスポーツカーの乗り味がしっかりと体現されている。
3lのハイパワーモデルから3気筒ガソリンターボ、ディーゼルターボまで幅広い展開で、ゴルフと同等以上に細かなニーズに答えてくれる車種だ。
もちろん現行のF40も、FFになったとは言えその完成度の高さには目を見張るものがある。
F型はEに比べてもトラブルが少なく、安心して乗れるモデルの一つだ。
走りもスポーティで、日常使いにもしっかり応える、そんな理想的な1台なのである。
最後に
今回挙げた3車種は、2021年現在、ディーラー中古や専門店のような信頼のおける中古個体でも200万円台で手に入るものが多い。
欧州車のプレミアム感は、決して高級車だけのものではない。
欧州車に乗ってみたいけど、サイズや値段が心配…そんな方にも、是非検討していただきたい。
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